ヴェルファイアの収納力を徹底解剖!トランク寸法から実用性までレビュー

ヴェルファイア

トヨタ・ヴェルファイア。それは、威風堂々とした存在感と、乗る人すべてを最上級のもてなしで包み込む、まさに「高級ミニバンの頂点」と呼ぶにふさわしい一台です。多くの人がその豪華絢爛な内装や快適な乗り心地に目を奪われますが、ヴェルファイアの真価はそれだけではありません。実は、その圧倒的な収納力と考え抜かれた実用性にこそ、このクルマの本質的な魅力が隠されています。

この記事では、実際に何度も利用している筆者の視点からヴェルファイアの収納能力を徹底的に掘り下げます。単なるカタログスペックの紹介にとどまらず、荷室の正確な寸法から、ゴルフバッグやスーツケースといった具体的な荷物の積載シナリオ、さらには車内の細やかな収納スペースに至るまで、オーナー予備軍が抱くであろうあらゆる疑問に答えていきます。

本稿を読めば、ヴェルファイアが単なる豪華な移動手段ではなく、あらゆるライフスタイルに寄り添う、この上なく万能なパートナーであることがお分かりいただけるはずです。

  1. まずは基本から!ヴェルファイアの荷室(トランク)寸法と容量
    1. 【シートアレンジ別】荷室寸法を数値で見る
    2. 見逃し厳禁!大容量の床下収納(サブトランク)の実力
  2. 【シーン別】使い方無限大!ヴェルファイアの多彩なシートアレンジと収納モード
    1. 3列目シートの格納方法と注意点
    2. 世界初!「5:5分割2ポジションスペースアップシート」の革新性
  3. 【実用性徹底チェック】ヴェルファイアに何をどれだけ積める?
    1. ゴルフ好き必見!ゴルフバッグは何個積める?
    2. 家族旅行も安心!スーツケースの積載量を検証
    3. 小さなお子様連れに。ベビーカーやチャイルドシートの使い勝手
  4. トランクだけじゃない!ヴェルファイアの便利な室内収納スペース
    1. 運転席・助手席周りの収納
    2. 後部座席の快適性を高める収納
  5. 収納力をさらに高める!おすすめ純正・社外アクセサリー
    1. 荷崩れ防止に役立つ「ラゲージホールドバー」
    2. あると便利な収納ボックスやトレイ
  6. 【ライバル比較】日産エルグランドと比べて収納の使い勝手はどう?
    1. 荷室寸法とシート格納方式の違い
  7. なぜこれほど広いのか?快適な移動を支える設計思想
    1. TNGAプラットフォームがもたらす高剛性と低振動
    2. 低床設計による乗降性と積載性の両立
  8. まとめ:ヴェルファイアはあらゆるニーズに応える「究極の収納力」を持つ一台

まずは基本から!ヴェルファイアの荷室(トランク)寸法と容量

ヴェルファイアの収納力を語る上で、まず押さえておくべきは荷室の基本的なサイズです。ここでは最新の40系モデルを基準に、シートアレンジごとの寸法と容量を詳しく見ていきましょう。

【シートアレンジ別】荷室寸法を数値で見る

ヴェルファイアの荷室は、乗車人数やシートの配置によってその広さを劇的に変化させます。特に3列目シートのスライド機能が、日常使いの利便性を大きく左右する鍵となります。

  • 3列目シート使用時(7人乗車時) 3列目シートを乗車可能な状態で使用している場合、荷室の奥行き(荷室長)はシートのスライド位置に大きく依存します。シートを最も後ろに下げた状態では奥行きは約65mmと非常にタイトですが、少し前にスライドさせるだけで約195mmまで拡大します 。このわずかな差が、日常の買い物袋などを積む際の使い勝手を大きく向上させます。荷室の最大幅は約1,410mm、高さは約1,180mmから1,330mmと、十分な空間が確保されています 。容量に換算すると、3列目シートの位置に応じて約110Lから最大575Lまで変化します 。ここで重要なのは、「スペック上の最小値」に惑わされないことです。奥行き65mmと聞くと「何も積めない」と感じるかもしれませんが、実際には3列目シートを少し前に出すだけで、ベビーカーを立てて積んだり、スーパーの買い物カゴを置いたりするのに十分なスペースが生まれます 。乗員の快適性をほとんど損なうことなく、実用的な荷室空間を確保できるのがヴェルファイアの強みです。
  • 3列目シート格納時(4〜5人乗車時) 3列目シートを左右に跳ね上げて格納すると、ヴェルファイアは広大なラゲッジスペースを現します。この状態が、大きな荷物を運ぶ際の基本モードとなります。2列目シートを後端にスライドさせて乗員の快適性を最大限に確保した状態でも、荷室の奥行きは895mmから940mmという広大なスペースが生まれます 。さらに、2列目シートを最前方にスライドさせれば、「最大積載モード」となり、奥行きは実に1,115mmから1,160mmにまで達します 。この時の荷室容量は約860L以上にもなり、キャンプ用品一式や大型の家具など、大抵の荷物は難なく飲み込んでしまうでしょう 。
シートアレンジ荷室長(奥行き)荷室幅(最大)荷室高容量(目安)
3列目使用時(最後端)約65mm約1,410mm約1,180-1,330mm約110L
3列目使用時(最前端)約195mm約1,410mm約1,180-1,330mm約575L
3列目格納時(2列目最後端)約895-940mm約880-1,410mm約1,180-1,330mm約860L
3列目格納時(2列目最前端)約1,115-1,160mm約880-1,410mm約1,180-1,330mm

見逃し厳禁!大容量の床下収納(サブトランク)の実力

ヴェルファイアの収納力を語る上で、絶対に外せないのがバックドアを開けてすぐのフロアボード下に広がる「床下収納(サブトランク)」です。このスペースは、単なるおまけの物入れではありません。

スペアタイヤ非装着車の場合、その容量は驚異の148Lに達します 。寸法は、奥行き約710mm、横幅約1,245mm、深さ約285mmと、まさに「もう一つのトランク」と呼ぶにふさわしいサイズです

この大容量サブトランクの存在は、ヴェルファイアの使い勝手を飛躍的に高めています。例えば、以下のような戦略的な使い方が可能です。

  1. セキュリティと整理整頓: 車内に置きたくない貴重品や、見られたくない荷物を隠しておくのに最適です。メインの荷室が荷物でいっぱいでも、このスペースがあれば安心です。
  2. 高さのある物や汚れた物の収納: 深さが約285mmあるため、背の高い観葉植物や、汚れたアウトドア用品、濡れた傘などを気兼ねなく収納できます。これにより、豪華なメインキャビンを常に清潔で美しい状態に保つことができるのです。

7人フル乗車時など、メインの荷室スペースが限られる状況では、この床下収納が主要なラゲッジスペースとして活躍します。コンパクトカーのトランクに匹敵するこの空間は、ヴェルファイアの収納設計における「隠れた主役」と言えるでしょう。

【シーン別】使い方無限大!ヴェルファイアの多彩なシートアレンジと収納モード

ヴェルファイアの真骨頂は、静的な寸法だけでなく、その空間を自在に変化させられるダイナミックな柔軟性にあります。ここでは、その中核をなすシートアレンジの操作方法と、革新的な機能について解説します。

3列目シートの格納方法と注意点

大きな荷室を作り出すための基本操作が、3列目シートの跳ね上げ格納です。一見複雑に思えるかもしれませんが、ユーザーが楽に操作できるよう、非常によく考えられた設計になっています。

  1. 準備: まず、シートを格納に適した位置までスライドさせます。シートの側面と床のレール部分にある三角形のマーク同士を合わせるのがポイントです。この位置がずれていると、シートがうまく跳ね上がらないことがあるため、最も重要な準備段階です 。
  2. 背もたれを倒す: 荷室側から操作できる「スペースアップレバー」を一段階引くと、背もたれが前方に倒れます 。
  3. シートを跳ね上げる: 同じレバーをさらにもう一段階強く引くと、スプリングのアシスト機能が働き、軽い力でシート全体が側面へ跳ね上がります 。
  4. 固定: 跳ね上げたシートの裏側にある固定ベルトを、車体側(Cピラー)のロック部に差し込んで確実に固定します 。

この一連の操作は、すべてバックドア側から完結できるように設計されています。わざわざ車内に入り込む必要がなく、力に自信のない方でもスムーズに操作できる点は、高級車ならではのユーザー中心の設計思想の表れです。

世界初!「5:5分割2ポジションスペースアップシート」の革新性

40系ヴェルファイアの収納機能を語る上で、最も画期的なのが世界で初めて採用された「5:5分割2ポジションスペースアップシート」です

従来のミニバンでは、3列目シートを格納できるのは、前方の一つのポジションだけでした。しかし、新型ヴェルファイアでは、格納位置を2ヶ所設定しています

  • 前方格納ポジション: 荷室の奥行きを最大化する、従来の「最大積載モード」用のポジションです。
  • 後方格納ポジション: これが革新的なポイントです。このポジションでは、2列目シートを最後端までスライドさせ、深くリクライニングさせた「スーパーリラックスモード」の状態でも、3列目シートを格納できるのです 。

これは、ミニバンが長年抱えていた「2列目乗員の最高の快適性」と「大きな荷物の積載」という、二律背反の課題を解決するものです。従来は、荷物を積むために2列目シートの快適性を多少犠牲にする必要がありましたが、この新機能によりその必要がなくなりました。

例えば、家族4人での長距離旅行の際、後席の2人はまるで飛行機のビジネスクラスのようにゆったりと寛ぎながら、同時に後方には十分な荷室スペースを確保できるのです。これは単なる利便性の向上ではなく、ラグジュアリーミニバンとしての移動体験そのものを、新たな次元へと引き上げる革新と言えるでしょう。

【実用性徹底チェック】ヴェルファイアに何をどれだけ積める?

カタログスペックを把握したところで、次に気になるのは「実際に何をどれだけ積めるのか」という点でしょう。ここでは、具体的なアイテムを例に、ヴェルファイアの実用性を徹底的に検証します。

ゴルフ好き必見!ゴルフバッグは何個積める?

高級ミニバンのオーナーにとって、ゴルフは主要な趣味の一つ。ゴルフバッグの積載能力は、クルマ選びの重要な指標となります。ヴェルファイアは、この点において期待を大きく上回る性能を発揮します。

  • 7人フル乗車時: 驚くべきことに、3列目シートを一番前にスライドさせた状態であれば、最大で6個ものゴルフバッグを積載可能です。内訳は、9インチのバッグを縦に4個、9.5インチのバッグを横に2個という組み合わせです 。
  • 3列目シート格納時: 3列目を格納すると、ゴルフバッグを重ねることなく横向きに4〜5個積むことができます 。一見、フル乗車時より積載数が減るように思えますが、これは跳ね上げたシートが荷室の側面に張り出すためです 。しかし、バッグを平置きできるため、大切なクラブを傷つけたくないゴルファーにとっては、むしろ好ましい積載方法と言えるでしょう。

ヴェルファイアのゴルフバッグ積載における秘密兵器は、その「室内高」です。多くのSUVやセダンではバッグを寝かせて積む必要がありますが、ヴェルファイアは天井が高いため、バッグを立てて積むことができます 。これによりフロアスペースを効率的に活用でき、空いたスペースに着替えを入れたボストンバッグなどを置く余裕も生まれます 。複数人でのゴルフ旅行において、この積載能力は絶大なアドバンテージとなります。

家族旅行も安心!スーツケースの積載量を検証

家族での旅行や空港への送迎など、スーツケースを運ぶ機会も多いでしょう。ヴェルファイアの広大な荷室は、こうしたシーンでも頼りになります。

3列目シートを格納した状態であれば、複数の大型・中型スーツケースを楽々と飲み込みます。ハイヤーサービスなどの実例を見ても、4〜5名乗車で大型スーツケース2〜3個と手荷物を積載するのが一般的な運用です

ここで再び重要になるのが、7人フル乗車時の「床下収納」の活用です。メインの荷室スペースが限られる状況でも、148Lのサブトランクに機内持ち込みサイズのスーツケースやボストンバッグを2〜3個収納することが可能です 。7人乗車での旅行は不可能だと諦めていた方も、この床下収納の存在を知れば、計画の幅が大きく広がるはずです。フル乗車での移動を可能にするか否かの鍵を握っているのは、この隠れた大容量スペースなのです

小さなお子様連れに。ベビーカーやチャイルドシートの使い勝手

ファミリーユースにおいて、ベビーカーやチャイルドシートの使い勝手は最重要項目の一つです。ヴェルファイアは、単に広いだけでなく、子育て世代の負担を軽減するための工夫が随所に凝らされています。

ベビーカーは、3列目シートを使用した状態でも、折りたたんで縦に積むことが可能です 。荷室の高さが十分にあるため、横倒しにする必要がありません。

チャイルドシートの設置や子供の乗せ降ろしにおいては、その利便性が際立ちます。

  • 圧倒的なアクセス性: 約820mmという広大なスライドドア開口部と、ウォークスルー可能な2列目キャプテンシートの組み合わせにより、チャイルドシートへのアクセスが非常に容易です 。親が無理な姿勢になることなく、楽に子供を座らせてベルトを装着できます。
  • 乗降のしやすさ: 低床設計に加え、オプションの「ユニバーサルステップ」を装着すれば、地上約220mmの位置にステップが出現します 。これにより、小さなお子様でも自分で楽に乗り降りできるようになります。

ヴェルファイアのファミリーフレンドリーな設計は、空間の広さだけでなく、こうしたアクセスの良さや乗降のしやすさといった、日々の使い勝手を徹底的に考え抜いた結果なのです。

トランクだけじゃない!ヴェルファイアの便利な室内収納スペース

ヴェルファイアの収納力は、広大な荷室だけに留まりません。乗員が快適に過ごせるよう、キャビン内の至る所に気の利いた収納スペースが配置されています。

運転席・助手席周りの収納

ドライバーが最も多くの時間を過ごす運転席周りには、機能的な収納が集中しています。

  • 大型センターコンソールボックス: 非常に深く、大容量。左右どちらからでも開閉できるリッドが特徴で、使い勝手は抜群です 。社外品の専用トレイを使えば、内部を2段式にして小物の整理も可能です 。
  • グローブボックス: 車検証やマニュアル類を収納してもなお余裕のある大容量を誇ります 。
  • 格納式カップホルダー: 使用しないときは蓋を閉じることで、シフト周りのピアノブラックパネルと一体化し、すっきりとした美しい見た目を保ちます 。

後部座席の快適性を高める収納

ヴェルファイアの真価は、後席の乗員へのおもてなしにあります。収納においてもその思想は一貫しています。

  • 2列目シート: 左右独立したキャプテンシートには、格納式のサイドテーブルやアームレスト内蔵のカップホルダーが備わります 。センターコンソールの背面にも、2列目乗員用の収納ボックス(コンソールリヤエンドボックス)が用意されています 。
  • 3列目シート: 利用頻度が低いと軽視されがちな3列目にも、手抜きはありません。側面の内張りには、スマートフォンも置ける大型のカップホルダー兼小物入れがしっかりと作り込まれており、どの席に座っても不自由を感じさせない配慮がなされています 。

収納力をさらに高める!おすすめ純正・社外アクセサリー

標準状態でも十分すぎるほどの収納力を誇るヴェルファイアですが、純正・社外のアクセサリーを活用することで、さらに個々のニーズに合わせたカスタマイズが可能です。

荷崩れ防止に役立つ「ラゲージホールドバー」

トヨタ純正アクセサリーとして用意されている「ラゲージホールドバー」は、特に縦長の荷物を積む際に絶大な効果を発揮します 。荷室の側面にバーを取り付け、付属のベルトでゴルフバッグや楽器ケースなどを固定することで、走行中の横揺れや急ブレーキ時の荷崩れを確実に防ぎます 。特定の趣味を持つユーザーにとっては、まさに「かゆいところに手が届く」アイテムです。

あると便利な収納ボックスやトレイ

社外品には、ヴェルファイアの収納をさらに便利にするためのアイデア商品が豊富に存在します。

  • センターコンソールトレイ: 深いコンソールボックスを上下に分割し、鍵やスマートフォン、小銭といった小物を上段に置けるようにするトレイは、最も人気のあるアクセサリーの一つです。これにより、小物がコンソールの底で迷子になるのを防ぎ、格段に使いやすくなります 。
  • サイドBOXゴミ箱/ドアポケット用オーガナイザー: ドアポケットにぴったり収まる専用設計のゴミ箱や小物入れも便利です。車内を常にクリーンに保ちたい方におすすめです 。
  • 折りたたみ式トランクオーガナイザー: 広大な荷室空間で、買い物の荷物や洗車道具などが転がってしまうのを防ぐための布製・革製のボックスです。使わないときはコンパクトに折りたためるため、場所を取りません 。

【ライバル比較】日産エルグランドと比べて収納の使い勝手はどう?

高級ミニバン市場において、長年のライバルである日産エルグランドとの比較は避けて通れません。特に荷室の使い勝手は、両車の設計思想の違いが最も顕著に表れる部分です。

荷室寸法とシート格納方式の違い

最大の違いは、3列目シートの格納方式にあります。ヴェルファイアが左右に跳ね上げる方式なのに対し、エルグランドは背もたれを前方に倒して床下にスライド格納させる方式を採用しています

  • ヴェルファイアの長所と短所:
    • 長所: 荷室の床が低く、地面からのリフトオーバーハイト(荷物を持ち上げる高さ)が抑えられています。これにより、重い荷物の積み下ろしが比較的楽に行えます 。また、室内高が高いため、高さのある荷物に強いです。
    • 短所: 格納したシートが荷室の左右に張り出すため、荷室の有効幅が狭くなります 。
  • エルグランドの長所と短所:
    • 長所: 格納したシートが荷室内に張り出さず、完全にフラットで広々とした床面が生まれます。車中泊などでマットを敷く際には、このフラットさが大きなメリットになります。
    • 短所: 格納時に床面自体が高くなるため、リフトオーバーハイトが大きくなります。また、ヴェルファイアに比べて室内高が低いため、高さのある荷物の積載には制限があります 。
比較項目トヨタ ヴェルファイア日産 エルグランド
3列目格納方式左右跳ね上げ式前方スライド格納式
荷室フロア高低い高い
荷室幅(格納時)左右にシートが張り出す広くフラット
荷室高高い低い
積載の向き不向き重い物、背の高い物長い物、フラットさを要する物

どちらが優れているというわけではなく、ユーザーが何を重視するかによって評価が分かれます。重いスーツケースを頻繁に積むならヴェルファイア、車中泊での快適性を求めるならエルグランド、というように、自身のライフスタイルに合った選択をすることが重要です。

なぜこれほど広いのか?快適な移動を支える設計思想

ヴェルファイアの圧倒的な収納力と快適性は、単にボディが大きいからという理由だけではありません。その根底には、トヨタの最新技術と乗員への深い配慮に基づいた設計思想が存在します。

TNGAプラットフォームがもたらす高剛性と低振動

新型ヴェルファイアの骨格には、TNGA(Toyota New Global Architecture)思想に基づいて開発された「GA-Kプラットフォーム」が採用されています 。これは、ボディ剛性を飛躍的に向上させるための新設計です。構造用接着剤の使用範囲を大幅に拡大し、床下にも補強材(Vブレース)を追加することで、クルマ全体のねじれや歪みを徹底的に抑制しています

ボディ剛性の向上は、ハンドリング性能を高めるだけでなく、室内の快適性に絶大な効果をもたらします。ミニバンのような広大な箱型ボディは、走行中に不快な振動や騒音(特に低周波のロードノイズ)が発生しやすいという宿命を抱えています 。高剛性ボディはこうした振動を根本から抑え込むため、広大な空間がまるで高級セダンのように静かで揺れの少ない、落ち着いた移動空間へと昇華されるのです。さらに、2列目シートの脚部には防振ゴムを設置し、床から伝わる微細な振動さえも吸収するという徹底ぶりです 。この強固で静かな骨格があるからこそ、広大な荷室空間が真に価値あるものとなるのです。

低床設計による乗降性と積載性の両立

ヴェルファイアは、その堂々たる見た目に反して、床を低く抑えた「低床設計」を採用しています 。これにより、乗降時のステップ高が低くなり、子供から高齢者まで誰もが楽に乗り降りできます。

そしてこの低床設計は、荷室の使い勝手にも直結します。バックドアの開口部下端が低くなるため、重いスーツケースやゴルフバッグを持ち上げて積み込む際の負担が大幅に軽減されます。乗る人にも、荷物を積む人にも優しい。このユニバーサルな設計思想こそが、ヴェルファイアを単なる高級車ではなく、多くの人に愛されるパートナーたらしめている理由の一つです。

まとめ:ヴェルファイアはあらゆるニーズに応える「究極の収納力」を持つ一台

ここまで、トヨタ・ヴェルファイアの収納能力について、あらゆる角度から徹底的に分析してきました。

結論として、ヴェルファイアの収納力は、単なる「広さ」という言葉だけでは表現しきれません。それは、ユーザーのあらゆる利用シーンを想定し、考え抜かれた「インテリジェントな多用途性」の結晶です。

  • コンパクトカーのトランクに匹敵する大容量の床下収納
  • 乗員の快適性と荷室の広さという矛盾を解消した、世界初の2ポジションスペースアップシート
  • ゴルフバッグを縦に積めるほどの圧倒的な室内高
  • 乗る人すべてをもてなす、細部まで配慮された豊富な室内収納
  • そして、それらすべてを支えるTNGAプラットフォームによる高剛性で静かな車体。

家族旅行、友人とのゴルフ、日常の買い物、そして大切なゲストの送迎まで。ヴェルファイアは、あらゆるニーズに対して最高の答えを用意しています。豪華さ、快適性、そして実用性。そのどれも妥協することなく、最高レベルで融合させたこの一台は、まさに「究極の収納力」を持つ、比類なきキング・オブ・ミニバンと言えるでしょう。

タイトルとURLをコピーしました