トヨタ ヴェルファイア。それは単なる移動手段ではなく、乗り込むすべての人に最上級の快適さとステータスを提供するプレミアムミニバンです。その堂々たる存在感と静かで滑らかな走りを支えているのが、実は「タイヤ」です。タイヤは、ヴェルファイアの持つ乗り心地、静粛性、そして力強いスタイリングを決定づける、極めて重要なパーツなのです。
しかし、いざタイヤ交換をしようとすると、「自分のヴェルファイアに合うサイズは?」「インチアップしたいけど注意点は?」「新型の40系は今までと何が違うの?」といった疑問が次々と浮かんでくるのではないでしょうか。
この記事は、そんなヴェルファイアオーナーの皆様が抱えるあらゆる疑問に終止符を打つための「完全ガイド」です。初代20系から2代目30系、そして最新の40系まで、全世代の純正タイヤサイズを網羅。さらに、見た目と性能を劇的に変えるインチアップ・インチダウンの秘訣、そして最も注意すべき新型40系のホイール仕様変更の真実まで、専門的な内容を誰にでもわかるように徹底的に解説します。
この記事を最後まで読めば、あなたはヴェルファイアのタイヤに関するエキスパートとなり、自信を持って最適な一本を選べるようになることをお約束します。
【世代別】ヴェルファイアの純正タイヤサイズ一覧
ヴェルファイアのタイヤサイズは、モデルの世代やグレードによって細かく設定されています。まずはご自身の愛車の「基準」となる純正サイズを正確に把握することから始めましょう。
新型(40系)ヴェルファイアのタイヤサイズ (2023年〜)
2023年に登場した新型40系ヴェルファイアは、タイヤサイズにおいて大きな変革を遂げました。これまでの世代ではグレードによって16インチから18インチまで様々なサイズが設定されていましたが、40系ではその多くを整理し、全グレードで19インチを標準装備としました 。
具体的には、「Z Premier」や最上級グレードの「Executive Lounge」を問わず、標準で「225/55R19」という大径タイヤが装着されます 。これは、トヨタが新型ヴェルファイアを、より明確に高級でスポーティなキャラクターを持つプレミアムミニバンとして位置づけていることの表れです。ベースグレードでも小径ホイールで安価に見えるということがなくなり、どのグレードを選んでも迫力あるスタイリングが手に入るようになったのです。
もちろん、乗り心地をさらに重視したい方や、スタッドレスタイヤのコストを抑えたい方向けに、オプションで17インチ(225/65R17)を選択することも可能です 。
| グレード | 型式 | タイヤサイズ | ホイールサイズ |
| Executive Lounge (HYBRID) | 2WD: AAHH40W / E-Four: AAHH45W | 225/55R19 103H | 19インチ×7J |
| Z Premier (HYBRID) | 2WD: AAHH40W / E-Four: AAHH45W | 225/55R19 103H | 19インチ×7J |
| Z Premier (ガソリン) | 2WD: TAHA40W / 4WD: TAHA45W | 225/55R19 103H | 19インチ×7J |
2代目(30系)ヴェルファイアのタイヤサイズ (2015年〜2023年)
中古車市場でも絶大な人気を誇る30系ヴェルファイアは、グレードによってタイヤサイズが明確に分かれているのが特徴です。主に3つのサイズが標準設定されていました 。
- 215/65R16: 主にベースグレードの「X」に採用。乗り心地と経済性に優れたサイズです 。
- 225/60R17: 上級グレードの「V」や「VL」、「Executive Lounge」に採用。快適性と見た目のバランスが取れたサイズです 。
- 235/50R18: エアロパーツをまとったスポーティグレードの「Z」系統(Z, ZA, ZGなど)に採用。迫力あるスタイリングを強調するサイズです 。
ご自身の車のグレードがどのタイヤサイズに該当するか、以下の表で確認してみてください。
| 主なグレード | タイヤサイズ | ホイールサイズ |
| X | 215/65R16 | 16×6.5J |
| V, VL, Executive Lounge | 225/60R17 | 17×6.5J |
| Z, ZA, ZG | 235/50R18 | 18×7.5J |
初代(20系)ヴェルファイアのタイヤサイズ (2008年〜2015年)
初代20系ヴェルファイアも、30系と同様にグレードによって複数のタイヤサイズが設定されていました。基本的なサイズ構成は30系と似ていますが、一部異なるサイズも存在します 。
主なサイズは、215/65R16、215/60R17、235/50R18の3種類です。特に特徴的なのは、スポーティな特別仕様車「G’s」に採用された245/40R19というサイズです。これは純正でありながら、当時としてはかなりアグレッシブな設定でした 。
| 主なグレード | タイヤサイズ |
| 2.4X, 3.5X (4WD), 2.4V (4WD) など | 215/65R16 |
| 2.4V, 3.5V, 3.5X (2WD) など | 215/60R17 |
| 2.4Z, 3.5Z など | 235/50R18 |
| 2.4Z G’s, 3.5Z G’s | 245/40R19 |
自分のヴェルファイアの正しいタイヤサイズを確認する方法
カタログや表を見るだけでなく、ご自身の車で直接サイズを確認する方法を知っておくと、間違いがなく安心です。確認方法はとても簡単で、主に2つあります。
- 運転席のドアを開ける 運転席のドアを開けた車体側(Bピラーと呼ばれる柱の部分)に、空気圧やタイヤサイズが記載されたラベルが貼られています 。ここに書かれているのが、あなたの車に標準装備されているタイヤサイズです。
- タイヤの側面を見る 現在装着されているタイヤの側面(サイドウォール)には、必ずサイズ情報が刻印されています 。例えば「235/50R18 97V」のように表示されています。それぞれの数字とアルファベットには、以下のような意味があります 。
- 235: タイヤの幅 (mm)
- 50: 扁平率 (%) – タイヤの幅に対する高さの割合
- R: ラジアル構造 – タイヤの構造を示す記号
- 18: リム径 (インチ) – ホイールの直径
- 97: ロードインデックス (LI) – タイヤ1本で支えられる最大荷重を示す指数
- V: 速度記号 – タイヤが走行可能な最高速度を示す記号
この情報をメモしておけば、タイヤショップで相談する際にスムーズに話が進みます。
ヴェルファイアのインチアップ・インチダウン完全解説
純正サイズのままタイヤを交換するのも良いですが、ヴェルファイアの魅力をさらに引き出すカスタマイズとして「インチアップ」や「インチダウン」があります。ここでは、それぞれのメリット・デメリットと、実施する際の重要な注意点を解説します。
インチアップとは?メリットとデメリット
インチアップとは、タイヤの外径(全体の直径)を変えずに、ホイールのリム径を大きくすることです 。例えば、18インチのホイールを19インチや20インチに交換することを指します。
メリット
- 見た目の向上: ホイールが大きくなり、タイヤが薄く(扁平に)なることで、足元が引き締まり、よりスポーティで迫力のある印象になります 。
- 走行安定性の向上: タイヤ側面のたわみが少なくなるため、高速走行時やコーナリング時の安定性が増します 。
- ハンドリング性能の向上: ハンドル操作に対する応答がシャープになり、キビキビとした運転感覚が得られます 。
デメリット
- 乗り心地の悪化: タイヤのゴム部分(クッション)が薄くなるため、路面の凹凸による振動や衝撃が伝わりやすくなります 。
- 燃費の悪化: 一般的にホイールが重くなり、タイヤ幅も広くなる傾向があるため、転がり抵抗が増加し燃費が悪くなることがあります 。
- 走行音の増加: 地面との接地面積が増えることで、ロードノイズが大きくなる可能性があります 。
- コストの増加: 大径のタイヤやホイールは、一般的に価格が高くなります 。
ヴェルファイアの最大の魅力の一つは、まるで高級セダンのような快適な乗り心地です。インチアップは、その乗り心地と引き換えに、よりスタイリッシュな外観とスポーティな走行性能を手に入れるカスタマイズと言えます。どちらを優先するか、ご自身の価値観に合わせて慎重に判断することが重要です。
インチダウンとは?メリットとデメリット
インチダウンはインチアップの逆で、ホイールのリム径を小さくすることです。例えば、19インチから17インチへ変更するケースなどがこれにあたります。
メリット
- 乗り心地の向上: タイヤの厚みが増すため、クッション性が高まり、よりソフトで快適な乗り心地になります 。
- コストの削減: 小径のタイヤやホイールは価格が安く、特に高価になりがちなスタッドレスタイヤを装着する際に選ばれることが多いです 。
- 悪路走破性の向上: 厚いタイヤは、多少の悪路でも衝撃を吸収しやすくなります。
デメリット
- 見た目の変化: ホイールが小さくなるため、迫力には欠ける印象になる場合があります 。
- ハンドリング性能の低下: タイヤのたわみが大きくなるため、コーナリング時の安定性やハンドルの応答性はややマイルドになります 。
カスタム時の重要注意点:車検、タイヤ外径、ロードインデックス
タイヤサイズの変更は自由に行えますが、安全と法律に関わる重要なルールが3つあります。これらを守らないと、車検に通らないだけでなく、重大な事故につながる危険性があります。
- タイヤ外径は純正サイズとほぼ同じに インチアップやインチダウンを行う際、最も重要なのはタイヤ全体の直径(外径)を純正サイズから大きく変えないことです 。外径が変わると、スピードメーターに誤差が生じたり、タイヤが車体(フェンダー内部など)に干渉したりする恐れがあります 。一般的に、外径の誤差は純正比で-3%から+2%の範囲内に収めるのが目安とされています 。
- ロードインデックスは純正値以上を厳守 ロードインデックス(LI)は、タイヤが支えられる重さを示す指数です。ヴェルファイアのような重い車では、この数値が極めて重要になります。交換するタイヤのロードインデックスは、**必ず純正タイヤの数値と「同等」か「それ以上」**のものを選んでください 。純正値を下回るタイヤを装着すると、車の重さを支えきれず、走行中にタイヤが損傷したり、最悪の場合はバースト(破裂)したりする危険性が非常に高まります。これは絶対に妥協してはならない安全基準です。
- タイヤが車体からはみ出さないこと タイヤやホイールを交換した際に、タイヤがフェンダーの外側にはみ出す「ハミタイ」状態は、法律で禁止されており、車検に通りません 。ホイールの幅(J数)やインセット(オフセット)を慎重に選ぶ必要があります。
【保存版】世代別インチアップ・ダウン適合サイズ表
ここでは、各世代のヴェルファイアでインチアップ・インチダウンする際の適合タイヤサイズの参考例を一覧にまとめました。ご自身の車の純正サイズを基準にご覧ください。
【新型40系】インチアップ・ダウン適合サイズ参考表 (純正: 225/55R19 外径 約730mm)
| インチ | タイヤサイズ | タイヤ外径 (目安) | 純正比 |
| 17 | 225/65R17 | 約724mm | -0.8% |
| 18 | 225/60R18 | 約727mm | -0.4% |
| 19 | 225/55R19 | 約730mm | 基準 |
| 20 | 245/45R20 | 約728mm | -0.3% |
| 21 | 245/40R21 | 約729mm | -0.1% |
| 22 | 245/35R22 | 約730mm | ±0% |
【30系】インチアップ・ダウン適合サイズ参考表 (純正: 235/50R18 外径 約692mm)
| インチ | タイヤサイズ | タイヤ外径 (目安) | 純正比 |
| 17 | 225/60R17 | 約702mm | +1.4% |
| 18 | 235/50R18 | 約692mm | 基準 |
| 19 | 245/40R19 | 約678mm | -2.0% |
| 20 | 245/40R20 | 約704mm | +1.7% |
| 21 | 245/35R21 | 約705mm | +1.9% |
| 22 | 245/30R22 | 約706mm | +2.0% |
【20系】インチアップ・ダウン適合サイズ参考表 (純正: 235/50R18 外径 約692mm)
| インチ | タイヤサイズ | タイヤ外径 (目安) | 純正比 |
| 17 | 215/60R17 | 約689mm | -0.4% |
| 18 | 235/50R18 | 約692mm | 基準 |
| 19 | 245/40R19 | 約678mm | -2.0% |
| 20 | 245/35R20 | 約679mm | -1.9% |
| 21 | 255/30R21 | 約686mm | -0.9% |
| 22 | 245/30R22 | 約706mm | +2.0% |
※注意: 上記の表はあくまで一般的な参考例です。装着するタイヤのロードインデックスが、純正タイヤの指定値以上であることを必ず確認してください。
【最重要】40系への乗り換えは要注意!ホイールPCD変更のすべて
20系や30系のヴェルファイアから新型40系への乗り換えを検討している方、あるいは過去のモデル用のホイールを流用しようと考えている方に、絶対に知っておかなければならない極めて重要な変更点があります。それは、ホイールの取り付け規格が根本的に変わったことです。
20系・30系と40系で異なるホイールスペック(PCD・ナット)
車のホイールは、ハブという部品にボルト(またはナット)で固定されています。そのボルト穴の間隔を示すのがPCD(Pitch Circle Diameter)という数値です。このPCDが異なると、ホイールを物理的に取り付けることができません。
長年、ヴェルファイア(および兄弟車のアルファード)は、国産車で最も一般的なPCDである「114.3mm」を採用してきました 。しかし、新型40系では、走行安定性の向上などを目的に、レクサスLSなど一部の高級車で採用されている「120mm」へと変更されたのです 。
さらに、ホイールを留めるナットのサイズも、従来の「M12×1.5」から、より太い「M14×1.5」に変更されています 。
この変更は、ヴェルファイアの歴史における大きな転換点です。多くのオーナーが30系などで高価な社外ホイールを装着していますが、その愛着のあるホイールを新しい40系に引き継ぐことはできなくなりました。この事実を知らずに乗り換えを進めると、納車後にホイールが装着できないという事態に直面することになります。
| スペック | 20系・30系ヴェルファイア | 新型40系ヴェルファイア |
| PCD | 114.3mm | 120mm |
| 穴数 | 5穴 | 5穴 |
| ハブ径 | 60mm | 60mm |
| ナットサイズ | M12×1.5 | M14×1.5 |
結論として、20系・30系ヴェルファイアのホイール(純正・社外品問わず)は、新型40系には一切装着できません。
ヴェルファイアにおすすめのタイヤは?性能・目的別6選
タイヤは銘柄によって性能が大きく異なります。ここでは、ヴェルファイアの特性に合わせて、オーナーの皆様のニーズに応えるおすすめのタイヤを目的別に厳選してご紹介します。
静粛性と乗り心地を最優先するあなたへ【プレミアムコンフォートタイヤ】
ヴェルファイアの持つ上質な室内空間と快適な乗り心地を最大限に引き出したい方には、静粛性に特化したプレミアムコンフォートタイヤが最適です。
- ブリヂストン REGNO GRVⅡ (レグノ ジーアールブイ ツー) 「ミニバンにこそ、レグノ」というキャッチコピーで知られる、静粛性の王様。特に広い車内で音が反響しやすいミニバンの特性を研究し、3列目シートでも会話がしやすいほどの静かな空間を実現します 。乗り心地も非常にマイルドで、ヴェルファイアの快適性を一段上のレベルへと引き上げてくれます。
- ヨコハマ ADVAN dB V552 (アドバン デシベル ブイゴーゴーニ) その名の通り「デシベル=音量」を追求したタイヤで、驚異的な静粛性を誇ります。路面から伝わるノイズを徹底的に抑制し、まるで路面の上を滑るような感覚を提供します 。雨の日の性能(ウェット性能)も高く、静かさと安全性を両立したい方におすすめです 。
- ミシュラン PRIMACY 4+ (プライマシー フォー プラス) 快適な乗り心地と高い安全性能で定評のあるミシュランのプレミアムコンフォートタイヤ。特に、タイヤが摩耗してきても性能が落ちにくいのが特徴で、交換時期まで安心して使えるロングライフ性能も魅力です 。しなやかな乗り心地は、長距離ドライブの疲労を軽減してくれます。
燃費と経済性を重視するあなたへ【低燃費エコタイヤ】
毎日の通勤や家族の送迎など、走行距離が多い方には、燃費性能に優れた低燃費タイヤがおすすめです。近年のエコタイヤは、燃費だけでなく快適性も大きく向上しています。
- グッドイヤー EfficientGrip RVF02 (エフィシェントグリップ アールブイエフ ゼロツー) 燃費性能を示す「転がり抵抗性能」で「AA」という高い評価を得ながら、静粛性や耐摩耗性にも優れたバランスの良いミニバン専用タイヤです 。ミニバン特有のふらつきを抑え、安定した走りを実現。経済性と快適性を高いレベルで両立させたい方に最適です 。
- ダンロップ ENASAVE RV505 (エナセーブ アールブイ ゴーマルゴ) ミニバン特有の車体の揺れやふらつきを抑制することに注力して開発されたタイヤです。風の強い高速道路などでも安定した走行が可能で、乗員の車酔いを軽減する効果も期待できます 。もちろん、優れた低燃費性能も兼ね備えています。
冬の安全を確保するあなたへ【スタッドレスタイヤ】
降雪地域にお住まいの方や、冬のレジャーに出かける方にとって、スタッドレスタイヤは必須アイテムです。サマータイヤ(ノーマルタイヤ)は、気温が低くなるとゴムが硬化し、雪道や凍結路ではグリップ力を失い非常に危険です 。
- ブリヂストン BLIZZAKシリーズ (ブリザック) 日本の冬道で圧倒的な支持を得ているスタッドレスタイヤの代名詞。特に凍結路面(アイスバーン)でのグリップ力に定評があり、「しっかり曲がる、しっかり止まる」という安心感は絶大です。ヴェルファイアのような重量級ミニバンでも、冬のドライブに確かな安全を提供します。
オーナーなら知っておきたい!タイヤの基本知識とメンテナンス
最後に、愛車のコンディションを最適に保つために、すべてのオーナーが知っておくべきタイヤのメンテナンス知識をご紹介します。
ヴェルファイアのタイヤ交換、費用はいくら?【料金相場】
タイヤ交換にかかる費用は、「タイヤ本体の価格」と「交換工賃」の2つで構成されます。
- タイヤ本体の価格(4本) タイヤの価格は、サイズやブランド、性能によって大きく変動します。あくまで目安ですが、一般的なサマータイヤの場合、以下のような価格帯になります 。
- 16インチ (215/65R16): 約40,000円~100,000円
- 17インチ (225/60R17): 約35,000円~115,000円
- 18インチ (235/50R18): 約40,000円~150,000円
- 19インチ (225/55R19): 約60,000円~120,000円
- 交換工賃 交換工賃には、古いタイヤの取り外し、新しいタイヤの組み込み、ホイールバランス調整、廃タイヤ処分料などが含まれます。店舗やタイヤサイズによって異なりますが、4本合計で約8,000円~16,000円が相場です 。
したがって、例えば18インチのタイヤを交換する場合、総額では約50,000円から160,000円以上と、選ぶタイヤによって大きな幅があることを覚えておきましょう。
タイヤ交換時期のサインは?溝の深さとスリップサインの見方
タイヤの寿命は、溝の深さで判断します。安全に関わる重要なサインを見逃さないようにしましょう。
- スリップサイン(法的な使用限度) タイヤの溝の底には、数カ所にゴムが盛り上がった部分があり、これを「スリップサイン」と呼びます 。タイヤが摩耗して溝の深さが1.6mmになると、このスリップサインが表面に現れます。スリップサインが1カ所でも露出したタイヤで公道を走行することは法律で禁止されており、車検にも通りません 。
- 安全上の交換目安は残り溝4mm 法律上の限界は1.6mmですが、安全のためにはもっと早い交換が推奨されます。タイヤの溝は路面の水を排出する重要な役割を担っており、溝が浅くなると雨の日にスリップしやすくなります(ハイドロプレーニング現象) 。特に残り溝が4mmを下回ると、制動距離が急激に長くなるというデータがあり、このタイミングでの交換が理想的です 。
- スタッドレスタイヤのプラットホーム スタッドレスタイヤには、スリップサインとは別に「プラットホーム」という印があります。これは新品時から溝が50%摩耗したことを示すもので、このプラットホームが露出すると、冬用タイヤとしての性能を十分に発揮できなくなります 。100円玉を溝に差し込み、「1」の字が見えるようであれば交換時期のサインです 。
燃費と安全に関わる「空気圧」の正しい確認・調整方法
タイヤの空気圧は、車の燃費、乗り心地、そして安全性に直接影響する非常に重要な管理項目です。
- 指定空気圧の確認場所 あなたのヴェルファイアの正しい空気圧は、運転席ドアを開けた内側のラベルに記載されています 。
- 点検のタイミング タイヤの空気は自然に少しずつ抜けていくため、月に1回の点検が推奨されています 。また、正確な数値を測るために、走行前でタイヤが冷えている状態で点検することが重要です 。
- 調整方法 空気圧の点検・調整は、ガソリンスタンドの空気充填機を使って簡単に行うことができます 。もちろん、トヨタのディーラーやカー用品店でも無料で点検してくれる場合が多いので、気軽に相談してみましょう 。
まとめ:最適なタイヤ選びで、あなたのヴェルファイアをさらに特別な一台に
ヴェルファイアのタイヤ選びは、一見複雑に思えるかもしれませんが、ポイントを押さえれば決して難しくありません。
- 世代とグレードで異なる純正サイズを正確に把握する。
- 新型40系はPCDが変更され、過去モデルのホイールは流用不可という事実を理解する。
- インチアップやインチダウンは、見た目・性能と乗り心地・コストのトレードオフであることを認識し、自分の価値観で選ぶ。
- 静粛性、燃費、冬道性能など、自分が最も重視する性能に合ったタイヤを選ぶ。
- 空気圧や溝の深さといった日々のメンテナンスを怠らない。
これらの知識を武器にすれば、あなたは数多くの選択肢の中から、ご自身のライフスタイルとヴェルファイアに完璧にマッチしたタイヤを見つけ出すことができるはずです。
最適なタイヤは、あなたのヴェルファイアをさらに安全で快適、そして特別な一台へと昇華させてくれるでしょう。このガイドが、その素晴らしいカーライフの一助となれば幸いです。
よくある質問(FAQ)
Q1: 40系ヴェルファイアに30系のホイールは使えますか?
A: いいえ、絶対に使えません。ホイールを車体に取り付けるボルト穴の間隔(PCD)が、30系までの114.3mmから40系では120mmに変更されたため、物理的に装着することが不可能です。ナットのサイズも異なるため、完全な互換性はありません。
Q2: タイヤをインチアップすると車検に通らなくなりますか?
A: 正しい手順と部品選びを行えば、車検に問題なく通ります。重要なのは、①タイヤの外径が純正サイズと大きく変わらないこと、②ロードインデックス(荷重指数)が純正値以上であること、③タイヤが車体からはみ出していないこと、の3点です。この記事で紹介した適合サイズ表や注意点を守れば、安心してインチアップを楽しめます。
Q3: サマータイヤとスタッドレスタイヤの違いは何ですか?
A: 主な違いは「ゴムの硬さ」と「溝のデザイン」です。サマータイヤは暖かい季節の乾いた路面や濡れた路面で最高の性能を発揮するように、比較的硬いゴムで作られています。一方、スタッドレスタイヤは気温が0℃を下回るような低温環境でも硬くならない特殊な柔らかいゴムを使用し、雪や氷をしっかりと掴むための深く細かい溝が刻まれているのが特徴です。それぞれの季節に適したタイヤを装着することが、安全運転の基本となります 。


